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小関さん

小関さんは日々、多忙な研究生活を送っている大学院生の方です。現在、大学の研究室で FM システムを使っています。フォナックの FM システムを使うようになった経緯やどのようにして活用しているのかを小関さんにインタビューしました。

インタビュー時期: 2010 年 4 月

小関 雄太さん

■ 年齢

21-30歳

■ 小関さんの自己紹介をお願いします。

現在、大学院 1 年生で、化学を専攻しています。研究テーマに沿って、研究室でたくさんの実験をこなしています。将来は大学で学んだ経験を活かし、研究開発職として企業で働きたいと思っています。

趣味はスポーツで、体を動かすことが大好きです。高校時代は陸上部に入っていたこともあり、年 1 回のペースでマラソン大会に参加することがあります。

■ 使用している補聴器を教えてください。

リオン社のHB-G4Pです。

■ 使用している送信機と受信機を教えてください。

送信機は 4 台のインスパイロ、 6 台のダイナマイク、受信機は MLxi を使っています。

送信機インスパイロ 送信機ダイナマイク 受信機MLxi

■ 小関さんが FM システムを使うことになったきっかけを教えてください。

私が大学 3 年生ときまでは FM システムを使っていませんでした。大学 4 年生で研究室に配属されたとき、他の学生と同じように難聴の私を受け入れても大丈夫なのか、という話になりました。研究室では毎週、研究テーマやスケジュールについてみんなでディスカッションするのですが、特に話し手がたくさんいると聞き取りが難しく、困っていました。そこで大学側と「どんなサポートが必要か?」、「どんな方法があるのか?」などを話し合った結果、 FM システムを試してみることになりました。色々なメーカーの FM システムを試聴した結果、フォナックの FM システムを使うことになりました。

私が通っている大学には障害を持つ学生をサポートする「障害学生支援室」という機関があります。今、使っている FM システムは障害学生支援室が試験的に購入したものです。

■ フォナックの FM システムを選ばれた理由を教えてください。

私の研究室には約 15 名の方が在籍しています。インスパイロとダイナマイクは最大 10 台まで同時に使うことができ(※)、研究室のディスカッションで使うことができるというのがフォナックの FM システムを採用した大きな理由です。

※ マルチ・トーカー・ネットワーク(MTN)機能

インスパイロとダイナマイクの間でネットワークを構築し、1つの FM チャンネルで最大 10 台まで同時に使用することができる機能。話し手が複数いるチーム・ティーチングや会議などで便利な機能です。

↓詳しくはこちらをご覧ください。↓
http://phonakfm.blogspot.com/2010/03/blog-post.html
http://phonakfm.blogspot.com/2010/03/blog-post_08.html

■ どんなシーンで FM システムを使っていますか?

主に研究室でのディスカッションで使っています。発言する先生や先輩の声をしっかりと聞くことができて、本当に助かっています。また教員の先生と1対1で打ち合わせをするとき、大学の講義でも使っています。

■ 初めて FM システムを使ったとき、どう思いましたか?

FM システムの音を初めて聞いたとき、びっくりしました。聞こえる音がすごく自然で、正直すごいなと思いました。

私は FM システムを使う前は「補聴器を使うこと」と「話し手の口の動きを読むこと」の二つの方法で言葉を聞き取っていました。大学の講義では一番前の席に座って、先生の口の動きを集中して観察していました。でもFMシステムを使うと、口の動きが見える範囲で後ろの席に座っても聞き取ることができるようになったので便利だと思いました。

■ 小関さんにとって FM システムを使う、使わないでどんな違いがありますか?

研究室のディスカッションで常に大きな声で話す人はほとんどいません。先にも述べましたが、私が話を聞くとき、話し手の口の動きを読むのですが、1 対 1 では何とかなるものの、大勢の人がいる環境では聞き取りに限界があります。話していることの大まかな内容は把握できたとしても、細かいところは分からないのです。でも FM システムがあれば一人ひとりの話を聞き取ることができ、内容をきちんと理解しながら積極的にディスカッションに参加できます。もし FM システムがなかったら、ディスカッションに参加することを諦めていたと思います。

■ FM システムを使う上で難しいところは?

FM システムをまったく知らない人に使ってもらうときです。私が使い方を簡単に説明するのですが、FM システムは単純に送信機を装着すればいいという訳ではありません。話し手に正しく装着して使ってもらう必要があります。話し手の方が正しく使うことに意識を持ってもらえると本当に助かります。

■ 小関さんにとって FM システムとは?

研究室で先生や先輩たちが話していることをきちんと理解することができ、本当に助かっています。私の大学生活では、手放せない存在です。

FMストーリー(小関さん)_No.2.pdf

 

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