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補聴器は生活の質を改善します ー NHKテキスト きょうの健康 PR連載企画

昨年12月よりお届けしている「NHKテキスト きょうの健康 PR連載企画」、いよいよ最終回です!

補聴器は聞こえが悪くなった人にとって、安全で快適な生活を送るための手助けとなる重要な道具のひとつです。実際に使用している人がどのように生活が変わったのか、データを通して見てみます。

補聴器は仕事でも日常生活でも役立っている

「補聴器を使うのは本当に困ってからでよい」。このように考えている人は多いかもしれません。
しかし、加齢性難聴は徐々に進行しますから、そのまま過ごしていると聞く力が低下していること自体に気がつかないことがあります。家族や仕事仲間との大切な話が聞こえていなくてトラブルになったり、ちょっとした世間話から遠ざかるうちに人間関係まで希薄になってしまったり。そうした状況になって、改めて聞こえの状態に気づくこともあります。
快適で充実した生活を維持し続けるためには、心身の健康とともに聞こえの問題にも早めの対処が大切です。
補聴器に関する大規模な実態調査「ジャパントラック」が、2012年、2015年に続いて2018年にも行われました。
その調査からわかった興味深いデータをご紹介します。
目を引くのは、グラフ1のように仕事をしている補聴器所有者の93%が、補聴器は仕事で役に立っていると回答していることです。補聴器はコミュニケーションが大切な仕事の場で大いに役立っているのです。
また、グラフ2のように補聴器を使用するようになってから信号機の音が聞こえたり、車が近づいてくるのがわかるようになったりし、街に出かけることに自信をもつようになったと答えた人もいます。街中では、音で危険を知ることも多いですから、補聴器は命を守るために役立つといえるかもしれません。
こうしたデータから、補聴器は仕事上はもちろん、日常生活を送るうえでも役立っていることがわかります。

QOLを高めるために補聴器の役割はますます重要に

これらの結果をまとめて端的に示すのが、生活の質(QOL)に関する質問です。グラフ3のように、89%の補聴器所有が補聴器の使用によって生活の質が改善したと答えています。これは高齢化が進む現代において、とても大きな意味をもちます。
QOLとは、「いきがい」や「人生の満足感」などを指します。QOLの向上のためには体も心も健康で、自立した生活を送る一方で、社会との関わりを保つことがとても重要な要素になります。補聴器はそれを補助するもののひとつといってもよいでしょう。
聞こえを改善して、家族や仲間とのコミュニケーションを図り、自立した生活を続ける。補聴器の役割は、今後ますます大きくなってくるといえます。


目的に合った補聴器を購入する

医療機器である補聴器は、購入前にその人の聞こえの状態や目的に合った補聴器かどうか、トレーニングによって使いこなせるようになるかなどを確認する必要があります。そのために、補聴器販売店によってはある程度の期間貸し出してくれるところがあります。販売店がどのようなシステムをとっているかを、事前に確認するとよいでしょう。
また、販売店に行く前には、どのような場面や目的で使いたいのかをはっきりさせておくとよいでしょう。家族との会話なのか、あるいは仕事中の会議なのかといった、もっとも改善させたい場面を洗い出しておくと、自分に最適な補聴器とスムーズに出会うことができます。

 

※「NHKテキスト『きょうの健康』PR掲載より」

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