デシベルの単位って?
デシベルは、 「対数」 というものを使った単位なのですが、
なんとなく難しいところがありませんか?
今回は、何で 「対数」 というのを使っているのかを
紹介してみようと思います。
単位が必要になるのは、数えて比較するためです。
「個」「匹」という単位で数えます。
数えることで比較しやすくなり、評価もしやすくなります。
比較するときには、それなりに近い値じゃないとあまり 「比較した実感」 が
湧きません。
どういうことかというと、次の比較はとてもよい比較だと思います。
1.私の身長(171センチ)
2.会社の先輩の太田さんの身長(178センチ)
3.私の姪っ子の身長(80センチ)
なんとなく、太田さんは私より若干背が高く、
私の姪っ子はかなり小さくまだ子供なんだなぁということがわかります。
逆に、あまりよくわからない比較はこんな例です。
1.1畳の広さ(1畳 = 1.7 ㎡ = 1.7平方キロメートル x 10の-6乗 )
2.東京ドームの広さ(1.3平方キロメートル x 10の-2乗)
3.地球の表面積(5.1平方キロメートル×10の8乗)
東京ドーム10個分という程度の比較であれば、なんとなく比較して
意味があるかと思いますが、地球の表面積は東京ドームの
10,000,000,000倍と言われてもあまりよくわかりません。
こうやってあまりに桁違いのものを比較するときには、
その桁(対数)を考える方がわかりやすいです。
音の大きさ(デシベル)だったり、最近耳にする地震のマグニチュードは、
あまりに違いすぎるので「桁で考えた方がわかりやすい」という理由で、
対数で考えています。
先程の例も桁で考えると、少しわかりやすくなります。
1.1畳の広さ (-6)
2.東京ドームの広さ (-2)
3.地球の表面積 (8)
いかがでしょうか?
先程よりもイメージがしやすくなりましたよね。