聞き取りを邪魔する要因 <その2> 雑音
2013年10月8日
聞き取りを邪魔するもの、2回目は、「雑音」です。
雑音の定義はいろいろとあるようですが、
ここでは、“聞きたい音声ではない音” として紹介します。
地下鉄の構内とか街中といったような非常に騒がしいところ以外でも、雑音は
存在します。
仕事場である事務所内にも空調が稼働していれば、常に「ザー」という音は
発生しています。
普段は、何気なく過ごしていればそれほど気になるようなことはありませんが、
例えば、空調の調子が悪かったり、風量を強くしたりすると、今まで気にならなかった
「ザー」
という音が、妙に気になるという経験をされたことがある人もいらっしゃるかと。
この雑音が大きくなってしまうことにより、
聞きたいことばを聞きにくくしてしまうといったことがあります。
話しことばの大きさは、あまり変わりませんが、
雑音の大きさや種類は絶えず変化しております。
イメージしやすいように下の図を用意しました。
一番上の図のように、雑音(ワイワイ、ガヤガヤの文字)がない状態であれば、
ハッキリ「おもてなし」と分かります。
しかし、下の図になるにしたがって雑音がハッキリすることで「おもてなし」が
分かりにくくなってしまうばかりか、どちらかというと雑音ばかりが気になってしまう
といったことになりかねません。
雑音と“聞き取りたい音声”の音の大きさの差を表現する専門用語に
SN比というものがありますが、このSN比を改善することが、“聞き取りたい音声”を
聞き取りやすくする方法といわれています。