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耳の位置のなぜ!?

人間の耳は顔の横についています。

しかし多くの動物(哺乳類)の耳は頭の上についていますよね。
今日は、その「何故」についてのお話です。

人間の耳の神経(聴神経)は、大脳の底の高さで
脳につながっています。
人間の耳の位置は、大脳の底の位置についています。

他の哺乳類でも脳の基本構造は同じようになっているので
耳も大脳の底の高さに近いところに位置すると考えられます。


つまり、それぞれの動物の大脳の大きさが耳の位置を決めているのです

多くの哺乳類動物の耳が頭の上についているのは、脳が小さく、脳のてっぺんから
底までの距離が小さいためなのです。

チンパンジーやゴリラの大脳の大きさは人間の約1/3の大きさで、耳の高さは人間よりも頭のてっぺんよりにあります。
さらに大脳が小さいニホンザルでは耳はさらに頭のてっぺんよりのところにあります。

耳が頭の上についている動物の利点とはなんでしょうか。

馬や犬などの動物の耳は片耳だけでもピクピク動き、音を感じています。人間よりも音に対して敏感ですよね。

なんと、片方の耳だけでもほぼ全方位的に音が聞くことができるのです。
人間では耳が下に、というよりも側面にあり、このため片方の耳では反対側の音が聴こえにくくなっていますが、そのせいで音源の定位がやりやすいと考えられます。

例えば、映画館のサウンドシステムで、「音の広がり、迫力を感じる、左から右に動くのを感じる」 などの表現が出来るのは人間の耳が顔の横位置についていて、両耳で聞く音に時間差が発生するからなのです!

動物の耳と人間の耳、どちらも特徴があり、奥が深いものですね。

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