聞こえのブログのロゴ

オーデオ ライフが提案する、補聴器の防水機能の新たなスタンダード【オーディオロジーブログ】

新設計のハウジングと内部コンポーネントによってさらに向上した防水機能*が、水濡れや運動時における補聴器使用の不安を軽減します。

多層構造のマイクカバーやはっ水コーティング、ハウジングのシーリング改良など、長年にわたる技術革新によっていまや多くの補聴器がIP68規格を達成しています。

このIP(Ingress Protection:侵入への保護)規格は、ハウジング内へのホコリや汚れなどの固形物と水の侵入に対する保護性能を評価する規格です。IP~で始まる2桁の数字は、固形物および水分に対する保護レベルを表しています。

10の位は埃や汚れの侵入に対する保護レベルを示しています。(0=保護なし ~ 6=粉塵が内部に侵入しない)

1の位は水の侵入に対する保護レベルを示しています。(0=保護なし ~ 9=あらゆる角度から噴出される工業用の高圧・高温のジェット水流を噴射されても有害な影響を受けない)

「IP68」の定義は粉塵や異物の混入から完全に保護され、各メーカーが定める特定の水深に沈めても有害な影響を受けないということです

しかし、IP試験を行う条件はすべてが実際の使用環境を想定しているわけではありません。例えば、試験では真水のみを使用していますが、実環境では補聴器の金属部分にダメージを与える可能性のある汗や塩分、塩素を含んだ水に晒される可能性があります。

IP68規格を超えたオーデオ ライフ

充電式補聴器のオーデオ ライフは、オーデオ パラダイスで実証された聴覚性能と水や汗からの保護をさらに強化した新設計の丈夫なハウジングを兼ね備えています。この補聴器は、真水、プール、塩水において、最大で水深50 cm の防水性を誇ります。

最近発表された文献では、オーデオ ライフが水のかかる場所や運動時の補聴器使用に対するユーザーの不安を軽減する、新しい防水機能のスタンダードについて述べています。オーデオ ライフの注目すべき点は、以下の3つの重要なポイントにおけるハウジングと内部コンポーネントの革新です。

1.マイクロホンの保護

後方のマイクロホン音口を左右に設けることで直接的な水の侵入によるダメージを軽減

2.ハウジング開口部の削減

レシーバ差込口をピンレス仕様(レシーバ交換に使用する治具が不要)とし、シリコンシーリングを追加

非接触型充電を採用することでハウジングの密閉度を向上

3.内部コンポーネントの保護

内部の部品と充電池を保護する薄層のパリレン(電子機器を保護するためにしばしば用いられる柔軟なプラスチックポリマー)コーティング

補聴器に取り付けているレシーバはプラスチックポリマーで覆われているためある程度保護されていますが、レシーバの音口部分に水が入る可能性があるので、この部分は水に沈めないでください。

レシーバ内部に湿気がたまると故障や交換頻度の増加につながる恐れがあるため、こちらのブログ(英語)でご紹介するような乾燥機能が付いたケースを使用することもご検討ください。

オーデオ ライフと共に過ごすデイリーライフ

オーデオ ライフの試験は水温50℃の塩水、塩素水を使用し、水深50cmに相当する水圧条件下に5分間晒されます(動画1参照)。

このような試験を塩水、塩素水ともに同じ条件でくりかえし実施し、その回数は実に520回にも及びます。これは一般的な補聴器の耐用年数である5年の間に起こりうる補聴器の劣化を想定した加速試験です

その結果は以下の通りでした。

・塩水試験の場合: 試験に用いた10台の補聴器のうち、7台は520回の試験実施後も通常範囲内で機能していました。

また、合格しなかった3台のうち1台も乾燥させた後に通常環境における試験を行ったあと、暫くして回復しました。

・塩素水試験の場合: 試験に用いた10台の補聴器のうち、9台が520回の試験実施後も通常範囲内で機能していました。

この結果から、補聴器ユーザーがオーデオ ライフによってこれまでの汗や水に対する不安から解放され、安心して補聴器を使用できることがご理解いただけると思います。

動画1 オーデオ ライフの浸漬試験

動画2 オーデオ ライフの汗試験

オーデオ ライフに関するレビューを知りたい方は、こちらからCliff Olson博士(海外のオーディオロジスト)の動画をご覧ください。

世界初*のウォータープルーフ**充電式補聴器であるフォナック オーデオ ライフについてもっと知りたい方は、こちらの製品ページをご覧ください。

*2022年7月現在(当社調べ)
**補聴器は保証期間中、水深50cmまでの防水機能を担保します。レシーバの音口から水が入る可能性がありますので、この部分を水に浸さないようにしてください。各種の乾燥用ツールは、レシーバに残った水分を取り除くのに役立ちます。また性能を維持するため、レシーバに付着した耳あかやゴミを定期的に清掃することをおすすめします。補聴器のレシーバは車のタイヤのように消耗品であり、補聴器を使い続ける限り、時々交換が必要です1
参考文献
1. Smith, C. (2022) Phonak Audéo Life™ sets a new standard for reducing clients’ anxiety around water and physical activities. Phonak Insight. Retrieved from: www.phonakpro.com/evidence. Accessed June 30, 2022.
2. Phonak internal testing protocols, as cited in Smith, C. (2022) Phonak Audéo Life™ sets a new standard for reducing clients’ anxiety around water and physical activities. Phonak Insight. Retrieved from: www.phonakpro.com/evidence. Accessed June 30, 2022.

この記事は、2022年7月19日にPhonak Audiology Blogに掲載された記事を翻訳したものです。

著者:David James Crowhen(Commercial and Operations Director, Sonova (Wholesale) New Zealand / Director of Audiology – Australia and New Zealand)

Davidはフォナックで10年以上働いています。音楽と人助けに関心を持っていた彼が、聴覚学の道に進んだのは自然なことでした。1999年に、ニュージーランド オークランド大学の聴覚学の修士課程を卒業しました。その後、10年間ニュージーランドと海外で臨床に携わりました。Davidは先進的な補聴器やワイヤレス通信技術、そしてそれらを顧客と家族のニーズに基づいて選択し、臨床現場においてこれらの機能の検証や評価をサポートすることに特別な関心を持っています。

カテゴリ別メニュー
聞こえに関する情報をお届けします