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CROSとは

CROSとは?

クロス補聴器という補聴器がありますが、これは信号が頭を「クロス」しているから
CROS補聴器という名称になっていると思っている人が多いかもしれません。

実は、CROSは「Contrallateral Routing of Signal」の略で、これを訳すと
「反側から信号を得ている」ことを意味します。

通常、補聴器の効果がないほど聞こえなくなっている耳にかけたCROS補聴器の
マイクで音を拾って、反対側の聞こえるいい耳に音を提供しています。
数十年前からありますが、今は当時と違ってワイヤレスになっており、かつ耳あなでも
今は使えるようになりました。

BiCROSはBilateral CROSのことを意味しており、こちらは、両耳の補聴器のマイクが
オンになっている状態ですが、補聴効果がない耳のCROS補聴器の音を増幅して
少し聞こえの悪くなっている耳に音を提供します。
いい方の耳に反対側の音を届けるという意味ではCROSと同じですが、
「増幅している」ということと、「いい方の耳」の補聴器側のマイクもオンに
なっていることが違います。

対象者は、CROSの場合「いい耳」=正常もしくは正常に近い人ですが、
BiCROSの場合は、「いい耳」でも「少し難聴」の人ということになります。

CROSはどんな人にいいでしょうか?

思いつくままに挙げると・・・
  ・タクシーの運転手さんで左側が全く聞こえなくなり、
   お客さんの声が聞こえなくなっている人。
  
  ・裁判官で、両側の裁判官や弁護士の話を一言ももらさず聞きたい人。

他にどんな人がいいでしょうか?
もし、一側性難聴の人でCROSを使うと便利かも、といった場合は、まず試してみる
ことをお勧めします。
CROSの効果は個人差がかなり大きいため使ってみないとわからない、というのが
現状です。

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