ロジャーが解決する実生活での3つの問題【オーディオロジーブログ】

騒がしい場所や離れた相手との会話を理解したいという願いは難聴者にとって最も切実なものの一つです。ユーザーの「もう一つの耳」ともいえるロジャーがどのように役立つのかご紹介します。

補聴器装用者の31%が、騒がしい場所や離れた相手との会話に困難を抱えている^１ことをご存知でしょうか？

このような状況で補聴器は確かに役に立ちますが、補聴器が最も効果を発揮できるのは一般的に話し手と聞き手の距離が1.5 メートル程度の場合です。非常に騒がしい場所や聞き手と話し手の距離がさらに遠い場合、それらを克服してことばの明瞭度と理解を維持するためには別の手段が必要になります。

ロジャーは、聞き取りが困難な環境を改善するためのソリューションです。ロジャーマイクロホンは、ユーザーの「もう一つの耳」として機能するようデザインされました。相手の話し声を検出し、その声をユーザーの補聴器や人工内耳に直接送信します。

ロジャーの高度な無線指向性マイクロホン技術は、ユーザーに次の3つのメリットを提供します。

*外部入力またはTコイルが必要です

なぜロジャーはこんなにも優れているのでしょうか？

フォナックには約30年にわたってワイヤレスマイクの技術を革新し続けてきたという経験があります。ロジャーは騒音レベルを常に監視し正確に分析する高性能な適応型アルゴリズムを搭載し、ロジャーが届ける会話音が周囲の騒音に打ち消されず明瞭に聞こえるようにします。

環境の変化に合わせるこの高度な適応型動作により、特に騒音レベルが高い場合に、騒音下でのことばの聞き取りが大幅に改善されます。

2018年、フォナック マーベル補聴器に初めてロジャーダイレクト機能が搭載されたことで、対象のフォナック補聴器ユーザーは外部受信機を取り付けることなく補聴器で直接ロジャーの音声を受信できるようになりました。これにより、毎日の生活の中でロジャーの恩恵をより簡単に享受できるようになりました。 .

2013年の発売以来、ロジャーは騒音や距離といった聞き取り困難な環境を克服するさまざまな製品群を提供してきました。

調査によると、ロジャーユーザーの実に90%がロジャーを友人や家族に勧めています^３。フォナックの最新のトライアル補聴器にはロジャー受信機機能があらかじめインストールされており、ロジャーの性能の良さを試してもらうことが今までよりずっと簡単になりました。

最新のフォナック オーデオ ルミティに搭載された機能の詳細は、フォナックのwebページにてご覧ください。

この記事は、2022年12月7日にPhonak Audiology Blogに掲載された記事を翻訳したものです。

参考文献

1. Abrams, H. B., & Kihm, J. (2015). An introduction to MarkeTrak IX: A New Baseline for the Hearing Aid Market. Hearing Review, 22(6), 16.

2. ロジャー ネックループとロジャー テーブルマイクIIをフォナックおよび他ブランドの補聴器を騒音レベル60 dB環境下で使用。

Lejon, A. & Smith, C. (2020). Speech improvement using Roger NeckLoop with different brands of hearing aids. Phonak Field Study News. www.phonakpro.com/evidence より取得、2022年11月28日アクセス。

3. Taphuntsang, D. (2019). Market Research ID 1299. さらに詳しい情報は marketinsight@phonak.com へお問い合わせください。

著者：Chase Smith（フォナック本社 セールス オージオロジー マネージャー）

Chaseは2016年にソノヴァに入社し、現在はセールス オージオロジー マネージャーを務めています。ノースウェスタン大学でオージオロジーの博士号を取得しました。アドバンスト・バイオニクス、コネクトヒアリング、そしてフォナックのインターンを経験したのち、フォナックUSのリージョンセールス マネージャーとして勤務した経験があります。