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スピーチエンハンサー機能が解決する実生活での3つの問題【オーディオロジーブログ】

小さい声での会話に対する理解は、ニーズとして見過ごされる場合があるかと思います。小さい声での会話を理解することは、普通の音量での会話を理解するのと同じくらい重要です。この記事では、フォナック オーデオ ルミティに搭載されているスピーチエンハンサー機能が静かな場所でユーザーの聞こえのニーズにどのように応えることができるかをご紹介します。

「秘密を知りたいですか?」 ― 多くの場合、この質問に対する回答は「はい」になるでしょう。しかし、難聴者にとってこれは非常に難しい挑戦になります。

最も重要な会話の一部に、ソフトスピーチ、いわゆる小さな声での会話が含まれることがあります。パートナーとの内緒話、職場の廊下における静かな会話、あるいは物語の中で演出効果を得るために小さい声で話すことがあるかもしれません。

さらに、生まれつき声が小さい人も一定層います。そして、離れた場所からの話しかけは自然に小さく、柔らかく聞こえてしまうものです。上記のようなよくある会話場面がより聞き取りやすくなることに、どのような価値があるかを想像してみてください。

スピーチエンハンサーは、静かな場所における音声信号のピークを強調するために設計された適応型アルゴリズムです。

スピーチエンハンサーがもたらす3つのメリット

1. 自動で働きます

スピーチエンハンサーは小さい声での会話が検出された瞬間に自動的に作動し、シームレスに会話を聞き取りやすくするように働きます。

2. 具体的な環境下で働きます

スピーチエンハンサーは具体的な基準を設けて聞き取り環境を分析しています。不要なことば以外の音を対象とせず、小さな話し声をターゲットとしてキャッチしています。

3. 静かな場所での会話を聞き取ることが重要です

静かな場所での会話は「聞き取りやすい環境」としてよく見過ごされています。しかし、静かな場所での会話の聞き取りは補聴器でどんな効果が得られるか最も予測できる要因になります。

会話はどこでも起きるものだと私たちは知っています。近くでも遠くでも、静かでも騒がしくても、会話を理解することは充実した生活を送るために必要不可欠です。

私はクリニックで働くオーディオロジストとして、補聴器がどのように聞き取り困難な騒がしい環境において役に立つのかということに重点を置いて(お客様に)説明してきました。しかし、補聴器の作用はそれだけではありません。

私たちは一日の中で様々な聞き取り環境を過ごすため、それに対応できる自動オペレーティングシステムを持つことが重要です。スピーチエンハンサーを自動プログラムに組み込むことで、ユーザーは必要なときにいつでもこの機能を利用することができます。

スピーチエンハンサー機能が搭載されているオーデオ ルミティについてさらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。


この記事は、2022年11月29日にPhonak Audiology Blogに掲載された記事を翻訳したものです。

著者:Lena Kyman(フォナック スイス本社 セールスオーディオロジーマネージャー)

Lena Kymanはオーディオロジスト、大学の非常勤教授、臨床トレーナー、そしてトレーニング エクセレンス マネージャーを務めてきました。それらの経験を活かし、ユーザー、聴覚専門家、営業のニーズをつなぐ架け橋としてフォナック グローバル オーディオロジー部門で活躍しています。

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