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サウンドリカバーに関する10の誤解 ~その2

前回に続きまして、第二回目です。
今回は、サウンドリカバーに関する2つの誤解を解き明かします。

【誤 解②】
サウンドリカバーは子供の聴能発達への悪い影響が懸念される!?
→→ 答えは、 N O ! です。 フォント サイズ

□■ 根 拠 □■
一般的に幼小児に対するフィッティングでは、いろいろな懸念事項が
取り上げられています。(例えば、指向性マイクロホン、雑音抑制機能)
幼小児においては、たとえ中等度の難聴でも正常な言語獲得や会話スキルの
発達に支障を来すことが実証されています。
問題は、高い周波数が聞き取れないことに起因する、摩擦子音の聞き取り
能力の発達の遅れです。*


サウンドリカバーを使用すると今まで聞くことが出来なかった高い周波数の
音が聞えるようになるので、音の世界が広がります。
Dr. Andrea Pittmanも、高い周波数の情報が、摩擦子音の発声や聞き取り、
言語発達の速さに大きく貢献していることに言及しています。
サウンドリカバーは、聞き取れなかった高い周波数が聞き取れるように
なることで、むしろ、子供の聴能発達への貢献が期待されます。

*Stelmachowicz, P.G., Pittman, A.L., Hoover, B.M., Lewis, D.E., and Moeller, M.P. (2004).
The Importance of High- Frequency Audibility in the Speech and Language Development
of Children with Hearing Loss. Archives of Otolaryngology – Head & Neck Surgery, 130, 556-562

【誤 解③】
サウンドリカバーに慣れてしまうと、将来の補聴器でこの機能が
なくなった場合に問題となるので、サウンドリカバーの機能は
オフにした方がよい!?

→→ 答えは、 N O ! です。

□■ 根 拠 □■
もし、このような懸念が本当だとしたら、ワイドダイナミックレンジコンプレッション
(WDRC)にしても、人工内耳システムにしても受け入れられることはなかったでしょう。
顧客に最善のソリューションを提供し続けていくことは私たちの使命です。
そして必要に応じて、より新しく、より良いソリューションにして行くことも当然の
ことと考えています。
私たちは、サウンドリカバーの成功を見てその機能に確信を持っており、
この機能を将来に渡ってサポートし、また更なる改善を図ってまいります。

フォナックのサウンドリカバーが、
世界中の、より多くの難聴者の方々に役に立てる機能になるよう
磨いてまいります!

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