サウンドリカバーに関する10の誤解 ~その1
2011年1月12日
今回はなんだかおっかないタイトルですが、。(笑)
さてさて、
フォナックには、メルボルン大学との共同開発によって実現した
さてさて、
フォナックには、メルボルン大学との共同開発によって実現した
自慢の機能、 「サウンドリカバー」というものがあります。
前のブログの投稿にも何度も登場しておりますのでどんなものかはご存知かも
しれませんが、こちらは、一般的に難聴の方が聞き取りづらい高い音を、
聞こえる音域まで圧縮して聞き取ることができるようにするという、
他社にはないフォナックオリジナルの機能でございます。
<サウンドリカバー>
サウンドリカバーについての論文
発売当初は言語獲得期のお子さんに効果がある、との見解により、特に
お子さんに人気のナイーダ(Naida)シリーズのみに搭載されていましたが
市場に登場した2007年からの臨床結果の蓄積により、どのタイプの難聴の方
にも効果があるというデータが得られため、現在では、フォナックの補聴器、
サウンドリカバーについての論文
発売当初は言語獲得期のお子さんに効果がある、との見解により、特に
お子さんに人気のナイーダ(Naida)シリーズのみに搭載されていましたが
市場に登場した2007年からの臨床結果の蓄積により、どのタイプの難聴の方
にも効果があるというデータが得られため、現在では、フォナックの補聴器、
◆ アート(Art) シリーズ (エクセリア/ベルサータ/セルティナ アート)
◆ ナイーダ(Naida) シリーズ
◆ オーデオ(Audeo) シリーズ
◆ ナイーダ(Naida) シリーズ
◆ オーデオ(Audeo) シリーズ
に搭載、フォナックは、サウンドリカバーの標準装備化を進めております。
しかし、しかし!
最近ちまたでは、そのサウンドリカバーに話題沸騰、あらぬウワサがあったり
なかったりするようですので(笑)、
今回から全10回にわたり、それらのサウンドリカバーの誤解を解いて参ります。
【 誤 解 1】
『サウンドリカバーは、高重度難聴に適しているものであって、
それ以下の軽中等度難聴には必ずしも効果が発揮されるとは限らない !?』
→→ 答えは、 N O ! です。
□■ 根 拠 □■
これが誤解であることは、理論的にも、科学的なデータ上でも示すことが
できます。
サウンドリカバーの効果は、聴力の程度に左右されるものではありません。
むしろ、補聴器のトランスデューサ(レシーバ、マイクロホン)や
導音系の音響的な要素に起因する制約を受けるか否かに左右されます。
・・・例えば、無声子音/s/は、インドヨーロッパ系言語では、最も高い周波数
スペクトルを含んでおり、男性の話者では4-6KHz、女性や子供の話者では
6-10KHzといわれています。
この周波数からみると、男性の話者の/s/は、かろうじて今日の補聴器が
再生可能な周波数範囲内に入っていますが、女性や子供の話者では、とりわけ
小さな声や距離が離れている場合には、十分な聞き取りができるまで増幅を
行うことがしばしば困難となります。
このように、高域周波数に対する十分な増幅が困難なときにサウンドリカバーの
効力が期待できるのです。
(Phonak AG /フォナック・ジャパン テクニカルサポートチーム)
ちょっと難しいかも知れませぬが、サウンドリカバーの真実を多くの皆様に
伝えたいため、続けてまいりますっ! どうぞよろしくお願いします。
次回をお楽しみに! ^^