聞こえのブログのロゴ

フォナック協賛のショートフィルム新作「What It’s Like」

世界的プロスキーヤーであり難聴者の、ロビン・ギロン(Robin Gillon)氏。彼の聞こえ方とライフスタイルにフォーカスしたショートフィルムが完成しました。

ギロン氏は、スキーのヨーロッパカップにおいてトップ 5 、ワールドプロツアー (フリースキープロフェッショナル協会) においては総合でトップ 40 にランクインした、超実力派スキーヤー

実はギロン氏には生まれつきの高度難聴があり、補聴器なしでは周囲の音の約 2 割しか聞こえていません。

そのために人生で乗り越えなければならなかった障壁は無数にあり、その難しさについてはギロン氏初のドキュメンタリー映画「サウンド オブ サイレンス」で描かれました。この作品は13 の国際的アウォード受賞、30 以上の映画祭にノミネートなど大きな注目を集めましたが、観客からは「ギロン氏は(日常的に)何を聞いているのですか?」という質問が挙がり、今回の作品「What It’s Like」制作のきっかけとなっています。

What It’s Like に込められた想い

2022 年 11 月に米国で初公開されたこの映画は、アスリートとして、そして人間として「ロビン・ギロン」であることがどのようなものか、彼が直面する身体的、社会的、感情的な障壁に光を当てながら伝える内容となっています。

特に印象的なシーンの一つが、作品の序盤でギロン氏が登場した後の場面。その瞬間に何を聞いているかを表現するために一旦映像を巻き戻し、彼が聞くのと同じ音量でシーンを繰り返すこのシーンでは、高度難聴の感覚が疑似体験的に伝わってきます。

ショートフィルム「What It’s Like」

作品についてギロン氏は、「世間から難聴者や聴覚障がい者達に目を向けてもらい、”私たちは皆日々苦労していますが、それらを乗り越えることができる” ことを示したいと思っています。私は色々問題を抱えていますが、私を見てください。ほら、こんなに楽しんでいるんです。たとえひどい状況であっても、そこから抜け出す方法や対処する方法があります。」と語っています。

スティグマと戦うという彼の使命をサポートするために、ギロン氏は「What It’s Like」作品上映会の収益の一部を、聴こえの解決を必要とする子どもたちを支援する Hear the World Foundation に寄付することも表明。
その理由について、「聴覚ソリューションがなければ、適切に聞くことも、複数の言語を話すこともできません。子どもたちをサポートし、助けるのが私たちの仕事です。これがどれほど重要であるか、強調し過ぎることはないです」と語っています。

フォナックは、ギロン氏の感動的なストーリーと、難聴者や聴覚障がい者のコミュニティに意識をもたらすという彼の強い意思をスポンサーとしてサポートできることを光栄に思います。これからも、一人でも多くの方のゆたかな聞こえ、しあわせな暮らしのために、フォナックは行動してまいります。

●補聴器(フォナック バート)についてギロン氏にインタビューした様子を こちらに掲載しています

●映画の中で登場する、ギロン氏ご愛用のロジャー オン」についてはこちらをご覧ください

 

カテゴリ別メニュー
聞こえに関する情報をお届けします