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フォナック スリムと他の補聴器との違いは?【オーディオロジーブログ】

ユーザーに補聴器装用の自信を持たせ、補聴器装用を促進させる可能性があるフォナック スリムの5つの特徴

フォナック スリムは、今までにないモダンなデザインと最先端の性能を兼ね備えています。この記事では、ルミティ シリーズに追加されたフォナック スリム ルミティの5つの主な特徴をご紹介いたします。

1. 人間工学に基づいた新しいデザイン

International Journal of Audiologyに掲載された研究によると、従来型補聴器の外観は補聴器装用率が低い理由の一つであることが示されました1

フォナック スリムは、現代の補聴器ユーザーのライフスタイルや快適性を考慮して設計されています。フォナック スリムは頭の形の自然な輪郭に沿うよう設計された、ユニークで世界初の左右別デザインの補聴器です。カラーは4種類で、ツートンカラーとなっています。

ある調査では、60%の人がフォナック スリムを使用することで補聴器装用に自信が生まれると回答したという結果が出ています2

2. 音声理解の向上

難聴者の多くは、周囲に背景雑音があったり、距離の問題があったり、小さな声での会話を聞いたりする場合、ことばを明確に理解することが難しいと感じています。

フォナック スリムには、オートセンスOS 5.0がシームレスに適応されるフォナック スマートスピーチテクノロジーが搭載されています。このようなフォナック スリムに搭載されている各機能は、多くの聞き取り環境において音声理解の向上および聴取努力の軽減をもたらすことが証明されています3-7

また、ある論文によると、聴取努力が軽減されることによって認知的リソースが聴覚から解放され8、疲労感が軽減されることが示されています9

3. ストリーミングメディアを検知するオペレーティングシステム

ストリーミングメディアは日常生活に浸透してきています。フォナックのオペレーティングシステム「オートセンスOS 5.0」はストリーミング音楽とストリーミングスピーチを区別し、聞こえを最適化するための設定が自動的に調整されるようになっています。

4. 補聴器をパーソナライズ化できるアプリ

マイフォナック アプリはフォナック スリムに直接つながります。そのおかげで、ユーザーは簡単に活動を記録(例:歩数のカウント)、聞こえをパーソナライズ(例:プログラム設定の調節)、補聴器をコントロール(例:リモートコントロール)することができます。

フォナック スリムに関する豆知識
フォナック スリムはBluetoothに対応した様々な機器と快適に接続することができます。聴覚専門家は、フォナックの補聴器を接続性ソリューションの第1位として評価しています10

5. コンパクトでスタイリッシュな充電器

新しいフォナック スリム チャージャーは、充電中に補聴器をしっかりと固定できるよう充電ソケットにマグネットを採用し、設計に工夫が凝らされています。わずか3時間の充電で、1日の使用が可能になります

フォナック スリムは単なる補聴器ではなく、妥協のない性能と人間工学に基づいた新しいデザインを兼ね備えています。これによりユーザーが補聴器を装用することに、より自信を持つことができるかもしれません。

フォナック スリムについてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

1回の充電で16時間の使用が可能です。これは聞き取りに8時間、Bluetoothストリーミングに4時間、TVストリーミングに4時間を含めています。

この記事は、2023年5月9日にPhonak Audiology Blogに掲載された記事を翻訳したものです。

参考資料
  1. Crystal Rolfe & Benjamin Gardner (2016). Experiences of hearing loss and views towards interventions to promote uptake of rehabilitation support among UK adults, International Journal of Audiology, 55:11, 666-673.
  2. Taphuntsang, D. (2021). Market research ID 4428. Please contact marketinsight@phonak.com if you are interested in further information.
  3. Appleton, J. (2020) AutoSense OS 4.0- significantly less listening effort and preferred for speech intelligibility. Phonak Field Study News. Retrieved from www.phonak.com/evidence.
  4. Woodward, J. and Latzel, M (2022) New implementation of directional beamforming configurations show improved speech understanding and reduced listening effort. Phonak Field Study News. Retrieved from www.phonak.com/evidence.
  5. Latzel, M & Hobi, S (2022) ActiveVent™ Receiver provides benefit of open and closed acoustics for better speech understanding in noise and naturalness of own voice perception. Phonak Field Study News. Retrieved from www.phonak.com/evidence.
  6. Thibodeau L. M. (2020) Benefits in Speech Recognition in Noise with Remote Wireless Microphones in Group Settings. Journal of the American Academy of Audiology, 31(6), 404–411.
  7. Latzel, M., Lesimple, C., & Woodward, J. (2023). Speech Enhancer significantly reduces listening effort and increases intelligibility for speech from a distance. Phonak Field Study News. Retrieved from www.phonak.com/evidence.
  8. Sarant, J., Harris, D., Busby, P., Maruff, P., Schembri, A., Lemke, U., & Launer, S. (2020). The effect of hearing aid use on cognition in older adults: Can we delay decline or even improve cognitive function? Journal of Clinical Medicine, 9(1), 254. https://doi.org/10.3390/jcm9010254
  9. Pichora-Fuller, M.K., & Singh, G. (2006). Effects of Age on Auditory and Cognitive Processing: Implications for Hearing Aid Fitting and Audiologic Rehabilitation. Trends in Amplification, 10(1), 29–59. https://doi.org/10.1177/108471380601000103.
10 Knorr, H. (2022). Market Research ID 4543. Please contact marketinsight@phonak.com if you are interested in further information.

著者:Michael Preuss(フォナックスイス本社 オーディオロジー マネージャー)

Michaelは2020年にオーディオロジー マネージャーとしてフォナックに入社し、スイスへ移住しました。彼はLübeckの聴覚音響アカデミーで講師として務めた経験と難聴当事者として過ごした生活経験を活かし、英語とドイツ語の両方でエクスパート トレーニングセッションを提供することを目指しています。MichaelはドイツのLübeck応用科学大学で聴覚音響学を学びました。

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