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小児の聴覚ケアにおけるベストプラクティス ― 第7回ヨーロッパフォナック小児カンファレンスのハイライト【オーディオロジーブログ】

25名の国際的に著名な聴覚専門家が2日間にわたって一同に会し、研究結果やベストプラクティスのガイダンスを世界中の聴覚専門家と共有しました。

2023年5月12日~13日、第7回ヨーロッパフォナック小児カンファレンスがドイツのベルリンで開催されました。1998年以降、この科学的なカンファレンスは3年ごとに開催され、常に啓発的なプログラムを提供してきました。

今回、共同会長であるAndrea BohnertとThomas Wiesnerは、小児聴覚分野における最新研究のアップデートや難聴児の治療効果の向上に焦点を当てた特別なプログラムを企画しました。

※プログラム(英語)はこちらからご覧いただけます。

27の国から参加者だけでなく世界的な専門家が発表者としてこのイベントに参加しました。425名が開催地のベルリンで、そして約300名の参加者がライブ配信を通じてリモート参加しました。各講演は英語で行われ、同時通訳でドイツ語に翻訳されました。また、講演がドイツ語で行われた場合は同時通訳で英語に翻訳されました。

講演では以下の点がハイライトされました:

  • 人工知能はさまざまな聞こえの経験において幅広くポジティブな影響を与える可能性がある
  • 遠隔診療は各関係機関と連携して提供されることで、子どもたちにとっての新たな価値がもたらす可能性がある
  • 難聴児のウェルビーイングに役立つ新しいツール(例:聴取努力を定量化する方法など)が利用可能となった
  • 家族中心のアプローチは聴覚技術の利用を促し、小児診療におけるベストプラクティスであり続ける

このようなベストプラクティスに関する知識、経験、疑問、助言を共有するために集まってくださった演者、共同会長、参加者の皆さまに心から感謝いたします。

来年の2024年、10月27日から30日には、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴにおいて第9回北米小児カンファレンス「A Sound Foundation for Early Amplification」が開催されます。ご興味がある方はぜひカレンダーに書き込んでおいてください!


この記事は、2023年6月6日にPhonak Audiology Blogに掲載された記事を翻訳したものです。

著者:Lisa Bacic(フォナック 編集マネージャー&リハビリテーションマネージャー)

Lisaはカナダで臨床言語聴覚士として15年以上勤務した後にスイスへ移住、2016年にフォナック本社に入社しました。彼女はブログのグローバル編集マネージャーとして聴覚業界の専門家に専門知識を共有する場を提供し、臨床医にベストプラクティスの最新情報の提供、そしてリハビリテーションマネージャーとして難聴者のためのコミュニケーションリソースの改善に努めています。彼女は言語病理学と聴覚学の修士号を取得しました。

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