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難聴と認知機能の深い関係を示す、新たな研究結果が明らかに。

フォナック補聴器が支援する臨床研究から新エビデンス発表。包括的聴覚ケアを推進する専門家プログラム「ECHHO」始動に大きな拍車が。

最近の研究では難聴と認知機能低下の潜在的な関連性が明らかになり、ウェルビーイング全般と生活の質に対するより広範囲の影響が指摘されています。認知症の治療法は存在せず(2023年8月現在、米国を除く)、補聴器を万能薬と見なすことも不可能である中、フォナックは革新的な聴覚ソリューションを通じて人々の社会参加を促し、アクティブなライフスタイルをサポートする重要性を強調しています。

フォナックは今回、聴覚専門家が患者とのカウンセリングに認知的健康という考え方を取り入れ、単純な聞こえの改善だけではない聴覚テクノロジーの利点に対する理解を深めることを奨励するため、新たなトレーニングプログラム「ECHHO」(Enhancing Cognitive Health via Hearing Optimization、聴覚最適化による認知的健康強化)の開発を決定しました。このプログラムには以下が含まれます:

聴覚介入が認知的ウェルビーイングに与える影響についての、最新の研究とエビデンス

難聴と認知の関係

認知を臨床会話に取り入れるための聴覚学的ベストプラクティス

認知機能低下または認知症の兆候が見られる、または兆候を示している患者との対話

「フォナックでは、聴覚の健康が認知的ウェルビーイングに及ぼす影響の大きさを認識しています。私たちは、難聴に積極的に向き合い、健康的な生活を奨励することによって、認知機能の低下リスクを軽減し、個人のウェルビーイング全体にプラスの影響を与えることができると信じています。ECHHOプログラムは、包括的聴覚ケア分野を前進させるという当社の決意を体現しており、患者に人生を変えるソリューションを提供するという当社のコミットメントを明確に表しています。」とフォナック聴覚学シニアディレクター、アンジェラ・ペロシ氏は述べています。

今回、ソノヴァ社が主導する研究「ACHIEVE」から新しい結果が発表され、補聴器を含めた、認知機能を長期的に維持する聴覚介入の潜在的なメリットを裏付ける追加エビデンスとなっています。

研究ACHIEVEには縦断的観察、ベストプラクティスの聴覚的な管理、対照聴覚介入、そして総合的な認知評価が組み込まれており、難聴と認知の因果関係についてより多くの洞察を提供するものとなっています。


ACHIEVE(高齢者の老化と認知健康評価)  -ランダム化比較試験

2023年7月18日The Lancet(ランセット)掲載

サンプルサイズn=977

経過観察期間3年

主な調査結果:

- 認知機能低下リスクが高い高齢者において、聴覚介入により、思考能力と記憶能力の喪失が3年間で48%遅くなった。

- 特に記憶力に関しては、聴覚介入を受けた心臓の健康研究グループの参加者は、平均的に、対照介入を受けた参加者に見られた記憶力の減退と比較して、3年間にわたり記憶力の低下は無かった。

–       認知機能低下リスクの高い高齢者の難聴を治療することで、思考能力と記憶能力の喪失が遅くなる。


今回の研究は、ソノヴァ社の研究プログラムと、同社「フォナック」ブランド補聴器の現物支給を受け実施されました。ソノヴァ社とフォナックは長年にわたり臨床研究を支援しており、包括的聴覚ケアの分野におけるエビデンスをさらにサポートならびに推進していくことに全力を挙げています。

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