聞こえのブログのロゴ

フォナック バート I- チタン:補聴器への偏見を乗り越える

目立たないデザインと先進技術を備えたバート チタンが、フォナックの最新プラットフォーム「インフィニオ」に対応。初めて補聴器を使う方が見ために対する不安を克服し、自信を持って装用できるようサポートします。

現代社会において、「難聴」についての偏見は以前ほどではないといっても、社会的な影響力は依然として強く残っています。2024年にビジネス誌『Forbes』が運営する健康・ウェルネス関連の情報サイト「Forbes Health」が実施した調査によると、聴力に何らかの問題があると診断された成人の48%が、「補聴器にはまだ偏見がある」と感じていることが明らかになりました。1 補聴器の効果を理解していても、このような偏見がより良い対応への遅れにつながることは少なくありません。

2017年にフォナックが最小のオーダーメイド補聴器「バート チタン」を発売する前に実施した市場調査では、初めて補聴器を使う人の62%が「見えない補聴器」を希望していました。2,3
このニーズが、フォナックのデザイン思想を大きく方向づけました。

チタン素材を活用した革新的技術

 

「目立たない補聴器」へのニーズに応えるため、フォナックはチタンという素材に着目しました。この素材により、より奥まで装用できる「小型耳あな型(IIC)」補聴器の開発が可能となり、特に初めての補聴器ユーザーにとって魅力的な選択肢となりました。

チタンは軽量でありながら高強度、加工性が高く、耐腐食性に優れるといった特性を持ち、補聴器に理想的な素材です。フォナックはこの素材を用いて、アクリル製シェルと比べて50%薄く15倍の強度を持つシェルを製造。これにより内部スペースが30%拡大し、フォナックの先進的な技術を搭載できるようになりました。

最新の補聴器 フォナック バート I- チタン では、この高度なチタン技術に、フォナック史上最も進化したプラットフォーム「インフィニオ」を組み合わせています。

バイオメトリックキャリブレーションによる個別最適化

フォナック バート I- チタンは、フォナック独自のモデリングソフトを用いて、お客様それぞれの耳の形状に合わせてオーダーメイドで作られます。

フォナック独自の技術「バイオメトリックキャリブレーション」は、補聴器の精度と個別化をさらに高めます。耳型の3Dスキャンにより1,600個のポイントが取得され、それを基にした独自アルゴリズムが、耳介による音響効果を解析。この情報をもとに、補聴器マイクロフォンに届く音が最適化され、装用者一人ひとりに合わせたきこえが実現されます。

デザイン・耐久性・精度を追求した成果

フォナック バート I- チタンは、目立たなさ、精密なフィット感、耐久性を長年にわたり追求してきた技術の結晶です。
外見に対する期待を満たすだけでなく、優れた音質と長時間の装用快適性も提供します。

ユーザー中心のデザインで偏見への課題に向き合いながら、フォナックは補聴器の技術と受け入れやすさの可能性を、これからも広げ続けます。

主な特長まとめ:

目立たないデザイン

医療でも使われるのチタン素材の使用により、従来のアクリル製に比べてシェルが50%薄く、15倍強く、

より深い装用が可能に。

バイオメトリックキャリブレーション

耳型スキャンで得た約1,600のデータポイントを基に個別最適化、自然な聴こえを実現。

※本記事は、Phonak Audiology Blog に掲載された「Virto Titanium Infinio: Strong enough to help overcome stigma」を翻訳したものです。内容は日本向けに一部編集されています。
参考文献
  1. Forbes Health. (2024, April 16). Forbes Health survey: Nearly half of people with hearing loss believe there is a hearing aid stigma. Retrieved from https://www.forbes.com/health/hearing-aids/hearing-aids-stigma-survey/ accessed April 2025.
  2. Boeld, T., & Bishop, R. (2017). Phonak Field Study News: Small custom hearing aids, thanks to titanium. Phonak Field Study News. Retrieved from Phonak Evidence page, accessed April 2025.
  3. Knor, H. (2016). Sonova B2C consumer segmentation (Report No. 668). Sonova.
  4. Bishop, R. K., Stewart, E., & Loyola, N. (2018). Titanium FitGuide. Phonak Field Study News. Retrieved from Phonak Evidence page, accessed April 2025.

 

 

カテゴリ別メニュー
聞こえに関する情報をお届けします