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Rogerの自動音量調整

下のイラストの様に、補聴器/人工内耳のマイクロホンは周りの騒音と、離れた位置にいる先生の声の両方が入ってきます。

当然、離れているので先生の声は小さくなるので、騒音の方が大きく入ってきます。

そこで、先生の声を十分大きな音で聞くために、先生にワイヤレスマイクを使って頂くんですね。
ワイヤレスマイクを使用すると、補聴器/人工内耳からはワイヤレスマイクからの音と、補聴器/人工内耳のマイク(M)が拾う音の両方が聞こえてきます。
第1世代のFM(マルチ・チャンネルFM)は、ワイヤレスマイクからの音と補聴器/人工内耳からの音の比率が一定であったため、部屋の騒音が大きくなると補聴器/人工内耳のマイクが騒音を拾ってしまい、先生の声を聞こえが難しくなりました。
そこで、ダイナミックFMシリーズ(inspiro, ZoomLink+, MLxi等)から搭載されたのが、周囲の騒音レベルに応じて自動的にワイヤレスマイクからの音量を大きくしてくれる自動音量調整機能です。
この機能のおかげで、75dB、80dBといったかなり騒がしい環境でも、第1世代のFMよりも聞こえを確保できるようになりました。
自動音量調整は騒音が57dBに達すると作動し、騒音レベルに合わせて2dBづつ上がったり下がったりします。

もし、この機能が動作していない時(騒音が56dB以下)の時に、ワイヤレスマイクからの音が大きすぎる/小さすぎる場合は、ワイヤレスマイクからの音を上げる/下げることが可能です。

Roger の場合も、ダイナミックFM の場合も、ワイヤレスマイク(inspiro)を使って調整します。
受信機から10cm以内の位置で、Roger inspiro の左側ソフトキー「Check」を押し、受信機を読み込みます。
つづいて右側ソフトキー「管理」を押して、メニューに進みます。

音量調整画面が表示されたら、普段ワイヤレスマイクを使用するときの声の大きさで話しかけ、ちょうど良い音量になるよう上下キーを使って音量を調整します。

一度、調整された初期値は、補聴器/人工内耳の電源を切ってもそのまま保持されますので、調整は1回のみでOKです。

  

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