SN 比が必要な人たち（その２）

聞き取りにとってとても大切な SN 比ですが、これまた英語ですがこんな
論文があったので紹介します。
イスラエルの病院のホームページに掲載されていたものですので、リンクを
紹介します。
こちらです。
Reduced Medial Olivocochlear Bundle System Function in Children with
Auditory Processing Disorders
Chava Muchnik, Daphne Ari-Even Roth, Rima Othman-Jebara,
Hanna Putter-Katz, Esther L. Shabtai, Minka Hildesheimer
内容としてはすごく難しそうなのですが、「騒音下の聞き取りが難しい」
と感じる例について書いてあるところがあるので抜粋します。
APD と言われる子供たちは、多岐にわたる症状があり、その1つに
騒音下の聞き取りが難しい、という症状がある。
2ページ目の一番上に書いてあるところに書いてある内容です。
The most frequently observed characteristic symptom
of children with APD is their difficulties in degraded
listening conditions such as in the presence of competing
speech or background noise [Bellis, 1996; Chermak et al.,
1999; Chermak, 2002]
ということです。
また、これは論文という形式ではありませんが、こんなのもありました。
ATI Institute という組織でこんなホームページを持っています。
そこに貼り付けてあった資料ですが、こんな資料がありました。
最初のページに書いてある文章ですが、こんな文面があります。
There is mounting evidence that, in spite of normal hearing
sensitivity, a fundamental deficit in the processing of
auditory information may underlie problems in understanding
speech in the presence of background noise, in understanding
degraded speech, in following spoken instructions, or
in discriminating and identifying speech sounds.
やっぱり騒音下の聞き取りが難しいという風に書いてあります。
この資料の面白い点は、騒音下の聞き取りを向上させるには、FM
システムが一番ですね、ということで FM システムが紹介されて
いることです。
FM システムのできる最大のポイントは、やっぱり 「SN 比向上」
しかないですね。