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SN 比が必要な人たち(その1)

SN 比が大きくないと、聞き取りが難しいと感じる人たちは色々なところに
います。
典型的なのは、言葉を獲得しているときの人です。英語を勉強している人
はわかるかもしれませんが、既に頭に定着している英単語は聞き取れるけ
ど、知らない単語や覚えたての単語はなかなか聞き取れないですよね?
ほかにはどういう人がいるかというと・・・。
英語の資料になってしまいますが、こちらをご覧ください。
3ページ目の左の真ん中辺りにこんな記述があります。
It has been documented that children with APD
require a +12 to +20 decibels signal-to-noise ratio, meaning
that the speaker’s voice needs to be between 12-20 decibels
louder than the noise in the environment.
上記の英語をざっくり日本語にすると、こうなります。
APD といわれる子供たちは、12dB ~ 20dB の SN 比が必要だ、と
書いている資料があります。これは話し手の声は周りの騒音よりも
12dB ~ 20dB 大きい、ということです。
この文章の裏づけとしているのは、きちんと参考文献のところに書いて
あり、↓の本です。
Crandell, C., Smaldino, J., and Flexer, C. (1995).
『Soundfield FM:Amplification theory and practical applications.』
San Diego, CA:Singular
残念ながら、手元にこの本はないので何ページ目に書いてあるかわかり
ませんが・・・。
Google Booksで検索すると、表紙の写真とか出てきますので、
イメージしてください。

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