FM システムを T コイルで聞く
2010年2月8日
FM システムを聞くときの受信機としては、いろいろなタイプがあります。
MLxi のようなメーカーを問わず接続できるタイプや、フォナック補聴器
一体型の受信機があります。
そしてもう 1 つ補聴器の T コイルを利用するタイプがあります。
フォナックの製品としては、MyLink+ という製品が補聴器の T コイルを
利用して FM システムを使用することができます。
MyLink+ で FM を利用するときには、補聴器のTコイルを利用するため、
T コイルでの特性に注意する必要があります。
Tコイルとは、誘導コイルのことで、磁気を使って補聴器内の誘導コイル
(Tコイル)内に誘導電流を発生させ、それを補聴器内部で音に変換して
います。その過程で、低域の音圧が低くなることが電気的な特性からわか
っています。
下の図をご覧ください。
実線が補聴器自体の出力音圧特性と、点線が Tコイルの音圧特性を表し
ています。
点線では、低域部分が落ちていることがわかります。
これが
「 T で聞くと低域が入りにくい」
といわれる理由です。
こういった違いがあるので、FM を利用する際には T コイルを利用
しない受信機を特に言語獲得中の子供にはお勧めしています。
今書いた内容はこちらの PDF ファイルにも書いていますので人に
見せるときにご活用ください。