聞こえのブログのロゴ

フィッティングの豆知識シリーズ -周波数特性の測定

今回はフォナック補聴器の周波数特性を測定する時の
フィッティングソフトでの設定をご紹介します。
とはいっても、周波数特性って何?と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんので、簡単に周波数特性を先にご紹介します。
補聴器の周波数特性とは、補聴器に検査音を入力させ、
その検査音が補聴器を通って出力された時に
どのくらいの音の大きさ(音圧レベル)になっているのかを
各周波数で測定したものです。
周波数特性を測定する目的は、大きく分けて2つあります。
1つは補聴器自身の性能が適正であるかを確認するため。
もう1つはフィッティングした補聴器が装用者にとって適正であるかを
確認するためです。
周波数特性を測定するといっても目的が異なりますので、
それぞれに対して補聴器側に行う設定も異なります。
フィッティングソフトTarget(以下の画面はTarget3.2のものです)での
それぞれの設定方法を以下にご紹介します。
【補聴器の性能を確認したい場合(FOG設定)】
①  Targetのメイン画面の〔製品ツール〕を開く
②  画面左にあるメニューの〔テスト設定〕を開き、 〔テスト設定を開始...〕をクリック
 ウィザードが始まりますので、あとはその画面に従って進む
 測定する際の設定を選択する画面では、
      “最大出力音圧/マイクロホン/ダンパー入りフック” 選択して、
      補聴器に設定を転送して測定する(いろいろありますのでご注意を!)
  測定後は、必ず元のフィッティングデータに復元してから
      使用するようにしてください!!


【フィッティングが適正であるか確認したい場合(ユーザー設定)】
 フィッティングセッションの【フィッティング】
      タブにある【微調整】画面を開く
 周波数特性が表示された下部にある
     【検査用設定】をクリック
 ウィザードが始まりますので、あとはその画面に従って進む
 測定はプログラミングケーブルを接続したまま行ってください
定期的に周波数特性を測定しただき、安心して補聴器をご使用ください!
 
カテゴリ別メニュー
聞こえに関する情報をお届けします