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<ロジャー導入事例>佛教大学様にロジャーを導入して頂きました

2016年4月に施行されました障害者差別解消法に基づく合理的配慮の一環として大学や企業からロジャーのお問い合わせや設備導入の案件が増えております。
佛教大学様にも今年3月、タッチスクリーンマイク2点、パスアラウンドマイク2点、マイリンク2点を設備導入して頂きました。この度、導入にご尽力して頂きました学生支援課の担当者の方と、実際にロジャーをご使用されている社会福祉学部のKさんにお話を聞かせて頂きましたのでご紹介いたします。

佛教大学 紫野キャンパス

<インタビュー>

  • ロジャー導入前の状況についてお聞かせください。

学生支援課 担当者:
『ノートテイクに限界を感じていました。ノートテイクは下級生や他学科のボランティアですと専門用語や略語が出てきた場合、わからなくなり充分な情報保障ができなくなる可能性があります。また、離れたキャンパスに行くには時間がかかるので、対応が難しいといったことがありました。』
『補助機器を導入すると最初は費用がかかりますが、最終的には経費削減につながると考えました。』
 
ロジャー利用者 Kさん:
『中学生の時にFMシステムを使用したことがありました。ですが、雑音がひどくて聞きたい声が聞きづらかったです。また、そのFMシステムは音量調節が出来なく、耳に直接入る音が大きすぎたことから、長時間使うと外したくなってしまうものでした。こういった経験もあって、FMシステムの印象はあまり良くありませんでした。』
 

  • ロジャー導入後はどのような変化がありましたか?

ロジャー利用者 Kさん:
『FMシステムと比べて雑音がほとんどしないことにとても驚きました。補聴器だけだと女性の先生の声が聞き取りづらかったのですが、ロジャーを使用してから明瞭に聞こえやすくなりました。』
『ノートテイクを配置することが難しい授業では、ロジャーを使用して、聞き取った情報が聞き間違いでないか、隣にいる友人のノートを確認しながらノートをとる形式で授業を受けることができるようになりました。』
 

  • 現在はロジャーをどのように使用されていますか?

学生支援課 担当者:
『最初は先生にタッチスクリーンマイクを首にかけてもらって使用していましたが、現在は講義室の音響設備にタッチスクリーンマイクを接続して、講義室のマイクから→音響設備と接続したタッチスクリーンマイク→マイリンクで使用しています。』
 
ロジャー利用者 Kさん:
『先生の首にかけて頂いて使用していた時は、先生が下を向いて話しているとタッチスクリーンマイクが不安定な状態になり、うまく声を拾うことができなくなったりしていましたが、現在の音響設備接続の場合、先生は常にしっかりとマイクを持って話されるので、音質もよく声を拾うことができています。』
『また、マイクを持って話すと口元がマイクで隠れて見えないので、読み取りにくかったですが、ロジャーを使うと口元を見なくても先生の声を拾うことができ、自分自身でノートをとるために下を向いていても理解できるようになりました。』
 

  • 現状の課題と今後についてもお聞かせください。

学生支援課 担当者:
『今後、難聴の学生が増えた場合、キャンパスが異なると曜日によっては ロジャーが足りなくなる可能性もありますので、大学内で協議の上、必要であればロジャーの追加導入を検討していきたいと思います。』

ロジャー利用者のKさん

Kさんは社会福祉士の資格取得を目指して日々勉強されています。将来的には、何らかの形で聴覚障害者福祉に携わりたいと考えているということです。
合理的配慮に基づく設備導入についてはまだまだ情報が少なく、困ってらっしゃる大学のご担当者様や学生様も多いかと思います。今後も少しでも何かのご参考になるように導入事例や情報をご紹介していきたいと思います。
導入して頂いたロジャー製品

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