「大切な人が難聴になっても、絶望しない社会を作りたい」~久保さんのご講演
2019年4月15日
現在、フォナックのhEARo(アンバサダー)として活動いただいて、以前フォナックのセミナーでもご講演いただいた弁護士の久保 陽奈(くぼはるな)さんが情報アクセシビリティ推進のシンポジウムで講演された記事が公開されいましたので、共有します!
とても素晴らしいご講演でしたので、ぜひご一読されてみてください。
https://logmi.jp/business/articles/320814
https://logmi.jp/business/articles/320814
ご自身が聴覚障害者として今、生活でアクセスしずらいこと、周りや社会に気づいてほしいことなどを実体験を交えて、ロジカルにとてもわかりやすい言葉で語られています。
特に、記憶に残るのは、障害に関する「医学モデル」と「社会モデル」という考え方について。
– 医学モデル:「障害のある人には制限がある。耳が治らないなら、仕方ありません(=障害者のみに個人の努力が必要)」
– 社会モデル:「情報が伝わらないのは伝える人(=社会)に責任がある」
– 社会モデル:「情報が伝わらないのは伝える人(=社会)に責任がある」
合理的配慮への動きは私達も常に注目していますが、日頃よりフォナックが注力しているセルフアドボカシーを促進する活動にも通ずるものがあると思いました。?
また興味深いのは、環境整備について久保さんは、設備を「用意する」だけでなくソフト面で「実際に使える」ようにすることの重要性を語りつつも、
“心のバリアフリー”というようなあいまいなものに頼るのではなく、しっかりと見える仕組みやルールにして、社会に課していくことが必要なのだ、と主張されているのが実にリアルだと感じました。
“心のバリアフリー”というようなあいまいなものに頼るのではなく、しっかりと見える仕組みやルールにして、社会に課していくことが必要なのだ、と主張されているのが実にリアルだと感じました。
そして最後、
『私は絶望しました。だけど、大切な人が難聴になっても、絶望しない社会を作りたい』
『私は絶望しました。だけど、大切な人が難聴になっても、絶望しない社会を作りたい』
というメッセージ。
企業として、一個人としても、しっかり受け止め、ひとつの力になれるよう尽力してまいります!