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気持ちよく耳あな型補聴器を使用していただくために。

傘が手放せないじめじめの梅雨が続いてますね。
今回は、いつも気持ちよく耳あな型補聴器を使用するために、日常ご注意いただきたい点の話です。

耳あな型補聴器は、補聴器を機能させる動力源として、空気電池を使用します。
補聴器は、非常に精密な電子部品を内蔵しており、特にレシーバ側(耳あなの奥側)は、補聴器で補正された音をよりダイレクトに鼓膜に届けて聞こえの改善効果を向上させるため、穴が開いた構造になっています※。

そして、耳の内部は外界に比べて湿度が高い状態が続くことが多いため、補聴器内部も、このレシーバーの穴から入って来る湿度に常にさらされた状態になります。もちろん、通常の1回あたりの使用時間で内部の電子部品がダメージを受けることはありませんが、日々の使用の合間に内部を乾燥させる時間を設けることで、補聴器自体を常に良い状態に保つことが出来るようになります。

この時、空気電池を使用する補聴器の場合は、必ず補聴器本体から電池を抜いておくことが大切です。
空気電池は発電の際に空気中の湿度を必要とするため、乾燥させてしまうと電気を生み出さなくなり、一度乾燥させると再使用が出来なくなってしまうからです。
補聴器本体を乾燥させる際、空気電池は乾燥ケースの蓋部のマグネットに貼り付けて、紛失しないよう保管していただくのが良いでしょう。
これから梅雨を抜けて、湿度も温度も高い夏がやってきます。補聴器にとっては、1年の中でも厳しい方の季節を迎えます。
毎日気持ちよく耳あな式補聴器をお使い頂くためにも、就寝の際や、予備の補聴器の保管時などは、電池を外して乾燥ケースの中でお休みさせてあげて下さい。

※厳密には、耳垢の侵入を防ぐフィルタが有りますが、水分を完全にシャットアウトする事は出来ません。
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