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FM システム基礎講座(その2)

前回は補聴器だけでは聞き取りが難しい環境について紹介しました。

では、そういう環境とはどんなところなんですかね?色々なシーンの写真を
見ましたが、共通することはなんでしょう?

聞き取りが難しくなる要因は簡単に言うと3つあります。

1.話し手との距離
2.周りの騒音
3.反響音

話し手との距離が長くなると、上の図のように徐々に声の大きさが小さくな
ります。その結果として、聞き取りは難しくなりますね。

これは、教室の後ろだと声の小さい先生の声が聞こえなかった学生時代を思
い出すと、よくわかります。

周りで騒音が大きいと、やっぱり聞こえは難しくなります。大人であれば、
居酒屋チェーン店で10人以上で飲んだりすると、基本的には近くにいる人
としか話せないですよね?

ほかにも道路で大きなトラックが走ると、聞こえの環境は悪化しますね。
電車のホームで話しているときに、特急とかが通過すると話ができなくなる
こともたまに経験したことはあります。

反響音は普段の生活ではあまり意識はしないかもしれませんね。ただし、
部屋によっては話し手の声が壁などに反響して騒音になっていることがあり
ます。

こういった要因のために、聞き取りが難しくなるんです!では、この要因を
取り除けば大丈夫ということですね。

正直な話、こういった課題を克服するための手段は色々あります。
FM システムだけが解決できるわけではありません。

ただし、現時点でもっとも効果的であり、普及しているのは FM システム
です。

個人が持って、気軽に利用できるのも、もっとも普及している理由の1つですね。

下の図をご覧ください。

FM システムには「送信機」、「受信機」があります。非常に簡単に役割を
書いてみると、こんな感じです。

●送信機 : マイクロホン、FM 電波の送信
●受信機 : FM 電波の受信

送信機についているマイクロホンから話し手の声を拾い、それを受信機まで
FM 電波で伝えるものです。

FM 電波が届く範囲であれば、

・話し手との距離があっても、音量の大きさは小さくならない
・騒音、反響音を送信機のマイクロホンが拾わなければ、伝わらない

というわけです。

ではでは、また次回説明します。

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