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FM システム基礎講座(その1)

「FM システム」っていう言葉を聞いてわかる人ってどのくらいいるもんですかね?ホントに一握りの人しか知らないんでしょうね・・・。私自身、会社に入社する前は正直な話、なーんにも知りませんでした。
何回かに渡って「基礎講座」と銘打って、一体 FM システムとは何をするものなのか紹介します!
今日は第1回目。
まずこれを読んでくださっている方々にご理解いただきたいのは、“どんな補聴器を購入しても聞き取りが難しい環境というのは絶対に存在する”ということです。
じゃあ、どんな環境が聞き取りが難しいのかな?という疑問がわいてきますよね。
1. 小学校の教室
外国の写真なので自分のいた学校と違うかもしれませんが、イメージはできると思います。子供って、おしゃべりしたり、笑ったり、泣いたり、筆箱を机から落としたり、黒板消し投げたり、教室の机を動かしたり、もうホントにうるさいんです。
そんなうるさい中で、先生の声をしっかり聞いたり、友達の声を聞くことで言葉を覚え、社会のルールを覚えたりしていつも何かを学んでいるんですよね。

2. 中学校、高校、専門学校、大学、塾、予備校の教室
子供が大きくなるに従って、もちろん多少教室は静かになると思います。高校の教室はきっと小学校1年生のクラスより静かだと信じたいですが・・・。学校にも拠るかとは思います。
ただし、教室によっては車道が近くにあったり、校庭に面した教室でうるさかったり。あとは、大学で講義室は異様に大きくて、声が聞こえなかったりしませんでしたか?講義によっては大講堂みたいなところで授業が始まり、先生の声が小さいと聞こえないし・・・。反響音なんかも聞き取りを難しくする大きな要因です。

3. 喫茶店でのおしゃべり
最近カフェが増えています。おいしいランチを出してくれたり、雰囲気がよかったり、兎に角コーヒーの味にはこだわりがあるおじさんがやっていたり。
流行っている喫茶店でのおしゃべりは聞き取りは難しくなります。ファーストフード店も同じですよね?混んでる店内は、狭いとなおさら隣の人たちの声が入ってきますし。あとは繁華街にあったりすると、外の音がかなりうるさかったりしませんか?
一緒に出かける人は色々考えられますね。同僚とご飯に行ったり、デートだったり・・・。

4. 飲み会
日本では「のみにけーしょん」という言葉があるくらい飲み会が大切だったりします。学校の友達、会社の同僚、場合によっては飲み屋で商談のほとんどが決まる、というシーンもあるかもしれません。
飲み会の場はホントにうるさいです。10名くらいで行ってしまうと、端っこに座っちゃうともう話についていけいないのは想像できますよね?

5. 車や電車などの乗り物
車に乗っているときはうるさいですよね?通勤電車もうるさいです。通勤中に iPod とかで音楽を聞いている方は、静かな家で聞くときと、通勤中に聞くときのボリュームの違いに驚いた経験がありませんか?
新幹線だって静かな方でしょうがうるさいことには変わりません。こういうシーンも聞き取りが難しいんです。
でもこういう移動しているときも人とは話したいし、一緒に乗っている人の声を聞きたいですよね?

6. 会社での会議
会社は静かですか?あなたが勤めているところはどうでしょう?
ちなみに私の会社では電話に出る人の声があり、電話が鳴る音があり、ビルの下で呼び込みをしているお兄さんの声が聞こえ、ヤクルトのおばさん(正確にはおねえさん?)が大きな声で呼びかけてくれます。
会議中は議論が白熱すると、色々な人が同時に話すとなおさら聞き取りは難しくなります。会議室が少し大きめだと、反対側に座っている人の声は減衰し、聞き取りが難しくなります。

このように補聴器や人工内耳をつけている人にとって聞き取りが難しい環境はいくらでもあるんですね。こういう様々な環境を「聞き取りが簡単な環境」へ変えてくれるのが FM システムです。
次回は、じゃあ FM システムを使うとなんでこういう環境を聞き取りやすいものに変えることができるかを紹介しま~す。
1つだけ頭に入れて置いてください。子供には必要なものですし、大人にだって必要なものなんです!!!
その2はこちら

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