フォナック スカイの機能のご紹介 「ロジャーと指向性」
以前のブログでスカイの「サウンドリカバー 2」をご紹介しました。今回はスカイ シリーズの特長の3つめ「ロジャーと指向性」についてご紹介します。
この機能をご紹介する前に、改めて「デジタルワイヤレス補聴援助システム ロジャー」について簡単に説明します。
子どもの聞こえには遠くの声と近くの声の両方のSN比を改善することがとても重要となります。遠くの声の代表例としては、学校生活での授業における先生の声があります。このような教育現場における、言葉の聞き取りの課題に対応するために、補聴援助システム ロジャーが使用されてきました。
使用方法は、先生が口元にロジャーマイクロホン(送信機)をつけて、受信機をつけた生徒に先生の声を届けるというものです。班活動やゼミなど複数人で行う活動の場合には、送信機を卓上に置いて、話している人の声を自動的に集音するマイクロホンを使用することもできます。
またロジャーは複数のマイクロホンを一緒に使うことができるので、家族団らんのひと時に、親御さんと兄弟姉妹とがマイクロホンを使用して会話をしたり、車やバスの中など大きな声を出しにくい環境でも、無理なく会話を楽しんだりすることができます。
このように、遠くの声や複数人の会話における聞こえの課題にはロジャーが効果的に活躍しますが、従来の補聴器ではロジャー使用時の補聴器のマイクロホンは無指向性にプログラムされるため、お隣のお友達の声は低いSN 比となってしまい、聞き取りづらくなってしまうデメリットもありました。この問題を解決するためには、装用者自身がリモコンなどでその都度切り替える必要がありました。そこでこの課題を解決するための革新的な機能としてスカイに搭載されたのが「ロジャーと指向性」 です。
一般的な補聴器にはアナログ-デジタル変換回路(ADC)が2つ搭載されており、それにより指向性を実現しています。スカイは3つめのADCを追加することにより、ロジャー信号を受信しながら指向性マイクロホンを同時に使用することが可能になりました!
つまり「ロジャーと指向性」なら 補聴器の指向性マイクロホンで近くのお友達の声がより聞き取りやすく、同時に離れた先生の声もロジャーで改善できるということです !
※ 「ロジャーと指向性」機能は50シリーズ以上の補聴器に搭載されています。
詳細については下のField Study Newsをご確認ください(クリックするとPDF リンクに飛びます)。