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Bluetooth®のブルースが聞こえる?【連載第3回】

フォナックのグローバルAudiology(オージオロジー:聴覚学)チームが出している「Audiology Blog」の日本語訳第3弾です。

元記事:Bluetooth causing you the blues?

Made for iPhone(MFi)Androidの補聴器用オーディオストリーミング(ASHA)とは?Bluetooth Classicと違うのですか?

Bluetooth® ClassicとMFi、ASHAは、「機器から一組の補聴器に音声ストリーミングを行うという目標がある」という点では共通していますが、音声ストリーミングの方法はそれぞれ異なります。世界中の機器に開放されたオープン規格であるBluetooth®Classicとは異なり、MFiとASHA対応の補聴器は独自のBluetooth®バージョンを使用して、対応するiOSもしくはAndroid端末と接続します。

この独自のバージョンは、しばしば「Bluetooth® LE Audio」と呼ばれますが、(フォナックがフィッティングとリモコンに使用する)Bluetooth® LEとは異なり、混同しやすいので注意してください。

概要をまとめると、

MFiASHAは限定的で、誰でも使えるわけではありません。

これらに対応する補聴器はMFiまたはASHAシステムに対応したスマートデバイスにしか接続できず、Bluetooth Classicをサポートする補聴器に比べればほんの僅かな機器にしか対応しておらず、種類も電話とタブレットに限定されます。

ハンズフリー通話は利用できません。

MFiとASHAプロトコルは、依然通話には電話機に搭載されたマイクを使用するしかなく、補聴器装用者は通話の間に電話機を手に持つ必要があります。フォナックのBluetooth電話機能は補聴器のマイクが装用者の声を拾うことで、真のハンズフリー通話を実現します。

 

練習、練習、練習!

それでもまだBluetoothに苦手意識があるのなら、トライアル試聴機を使って空いた時間に練習をしましょう!聴覚専門家のほとんどが、一度くらいは自分の携帯電話とBluetooth機器のペアリングをしたことがあるはずです。可能なら他のメーカーのスマートフォンやタブレット、PCやBluetooth対応テレビといった機器と補聴器をペアリングして、さまざまなタイプの機器とのペアリングに慣れておくときっと役立ちます。

 

あなたが聴覚聴覚専門家として会得すべき他の多くの複雑なタスク、例えば骨導のマスキングみたいに、もうしばらくBluetoothが複雑な日々は続きそうです。

興味があれば、ぜひ補聴器のBluetooth Classicに関するフォナック インサイト(英語)もお読みください。

この記事は2021年3月23日にPhonak Audiology Blogに掲載された記事を翻訳したものです。

 

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