“こども補聴器” スカイ ルミティのイロハ ーロジャーをプラス編ー
新製品スカイ ルミティについてこれまで、ことばの理解編、こども特別仕様編、そしてユニバーサル接続編でその特徴についてご紹介してきました。
今回は、スカイ ルミティとロジャーを一緒に使うメリットについてご紹介します。
補聴器だけでは聞こえにくいシーンに、ロジャー
補聴器は、聞き手と話者が1.5m以内に1対1でいる場合で、かつ騒音がある一定レベル以下であれば有効に機能します。
しかし、話者と聞き手との距離が1.5mを超え、騒がしい環境や話者が複数人いる状況の場合では、音を拾いにくくなります。実際、補聴器ユーザーの31%がきこえに限界を感じているという研究結果も報告されています*1。
このような、補聴器だけでは聞き取りの難しいシーンでより快適な聞こえをサポートするツールが、デジタルワイヤレス補聴援助システム「ロジャー」です。
ロジャーは①送信機(ワイヤレスマイクロホン)が集音し、②補聴器の受信機を通じて補聴器に音声を直接届け、騒音下や離れた場所でのことばの聞き取りを改善します。研究によると、補聴器とロジャーを一緒に使うことでことばの理解が最大61%改善します*2。
お子さまがロジャーを使うメリット
小学生は、学校で1日の約90%を騒がしい環境で過ごしていると言われています*3。これは難聴のお子さまにとって聞き取りが非常に困難な環境と言えますが、補聴器にロジャーをプラスすることで、聞き取りの課題を大きく克服できる可能性があります。
研究によると、子どもが補聴器とロジャーを併用すると、補聴器を単独で使用した場合と比較して 34%ことばの聞き取りが向上することが分かっています*4。さらに、ロジャーと補聴器の併用により1日あたり5,300 語の学習が可能になり*5、子どもの発話についても12%増加することも明らかになっています*6。
ロジャーは量と質の両面から、お子さまの成長に欠かせない “ことばの習得” をサポートします。
お子さまに最適なロジャーを
フォナックでは、多種多様なロジャーマイクロホン(送信機)を取り揃えています。お子さまの年代や環境に合わせた機種をお選びいただくことをおすすめします。
※ロジャーの製品バリエーションについて、詳しくはロジャー製品ページ最下部に掲載の「デジタル補聴援助システム ロジャーカタログ」リンクをクリックしてご覧ください。
● 乳幼児
言語獲得期にある乳幼児は、しっかりとことばを耳に入れていく必要があります。そのため、保護者がいつでも使いやすい「ロジャー オン V2」がおすすめです。
・ロジャー オン V2 は、全ての年齢において汎用性が高い近距離対応マイクです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
● 幼児~小学生
騒がしい中で過ごすことが多い幼稚園児や小学生には、学校で先生が使いやすいディスプレイ付きの「ロジャー タッチスクリーン マイク」がおすすめです。
・ロジャー タッチスクリーン マイクは、多くの教育現場でご利用いただいている遠距離対応マイクです。詳しくはこちらの製品ページをご覧ください。
● ティーンエイジャー
13歳以上の若者は、学校だけでなく友達との外出など行動範囲が広範に及びます。自分が聞きたいことばを自分で取りにいけるよう、手軽な使用感のロジャー オン V2 がおすすめです。
聞いて見て学んでどんどん成長を続ける大事な小児時期において、補聴器だけではサポートできない聞こえの環境をロジャーが頼もしくサポートします。ぜひスカイ ルミティと併せてロジャーの使用をご検討いただければと思います。
ロジャーの詳細やお試しはお近くの補聴器販売店にご相談ください。
【スカイ ルミティに関する他ブログ記事】
“こども補聴器” スカイ ルミティのイロハ ーことばの理解編ー
“こども補聴器” スカイ ルミティのイロハ ーこども特別仕様編ー
“こども補聴器” スカイ ルミティのイロハ ーユニバーサル接続編ー
【参考】
● スカイ ルミティ製品情報(フォナック補聴器公式サイト)
● ロジャー製品情報 /カタログ(フォナック補聴器公式サイト)
● フォナック スカイ ルミティ発売製品:
- フォナック スカイ L-PR 電池交換不要で圧倒的に便利な充電式の、軽中高度難聴対応補聴器
- フォナック スカイ L-UP 抜群の堅牢性で毎日の聞こえに安心を与える、高度重度難聴対応補聴器 ※障害者総合支援法 重度難聴対象補聴器(30クラスのみ)