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【MADE in JAPAN】フォナックの耳あな型補聴器⑥日本工場の秘密-3:モデリング

今回は、耳あな型補聴器の付け心地やデザインを決める重要な工程、CADによるモデリングをご紹介します。

前回のお話(インプレッション)はこちらから

 

図1

お客様の耳型をレーザースキャナで3次元データに変換すると、インプレッションは(図1)の様な形でCADの中に取り込まれます。

 

図2

ここからお客様の聴力データやインプレッションから読み取れる耳の内部の状態を考慮しながら、最も良いきこえと装用感が実現できるシェル形状のデザインと電子機器の配置計画をして行きます(図2)

 

CADによるデザインを行っているところ

CADを使用して最適な耳あな型補聴器のデザインを行うためには、自らが補聴器の組立や特性を熟知している必要があるため、モデリング工程のオペレータは、全員が数年間の組立工程での経験を経た後、数か月のCADの訓練を受けて、はじめて自分で補聴器デザインの仕事をすることができるようになります。

またソノヴァでは、世界のどこで設計された補聴器も、スイス本社が定める厳しい品質基準を保証するため、全ての耳あな型補聴器の設計データがスイスの補聴器デザイン検証部署によって評価され、その結果は改善レポートとして四半期ごとに日本のデザイン工程に届けられます。

私たちは、お客様から届くフィードバックとこの改善レポートを元に、更に高いご満足を提供できるオーダーメイド製品をお届けするためにはどうしたら良いかを考え、今日もまた、より良い耳あな型補聴器作りへの挑戦を続けています。

次回は 日本工場の秘密-4:シェルを作る です。

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