人との付き合いが楽になる – フォナックにおける4つのコネクティビティオプション-前編-

2021年8月18日

フォナックオーディオロジーブログ連載前編

支え合える人間関係は、幸福感につながります。

フォナックパラダイス補聴器のコネクティビティオプションを活用することでどのように社交性を高めているか、そしてなぜそれがユーザーにとって重要なのかについて、補聴器装用の当事者でもある、フォナック本社のプロダクトオージオロジーマネージャージャクリーン・ドレクスラー(Jacqueline Drexler)が解説します。

コネクティビティを考えるべき理由

私自身は補聴器を装用していますが、以前から視覚的な手がかりが得られないことに悩んでいて、できるだけ電話を使わないように気を付けました。ビデオ通話は音声のみの電話と比べるとまだマシなのですが、残念ながら友人や家族はあまり使わないです。なので、私たちは普段はショートメッセージ、顔を合わせる際には会話という風にコミュニケーションをとっていました。

しかし、新型コロナウイルスのパンデミックが私の状況を一変させました。

家族や友人から何千マイルも離れた場所に住んでいる私にとっては、電話やビデオ通話が社会的なライフラインになっていました。私が使っている補聴器とスマートフォンを直接接続することで、バーチャルな交流でもスムーズにできるようになりました。

この記事では、コネクティビティを優先に考えるべき理由と、ユーザーの社会的な幸福度を高めることができるフォナックの4つのオプションについて説明したいと思います。

社会とのつながりの重要性

社会とのつながりは、ユーザーにとって生命線のようなものです。愛する人、物語を共有する人、安全を守ってくれる人との絆を深めることができます。また、健康面でもメリットがあります。社会的なつながりを維持することは、以下のような健康上の利点につながることを示すエビデンスが増えています。

平均寿命の延長¹
身体的健康の向上²
精神的健康の向上³
認知的、感情的健康の向上⁴

これが一体、コネクティビティとどのような関係があるの？と思うかもしれないですが、パンデミックは私たちの社会的なつながり方を劇的に変え、人とのつながりを保つためにデジタルコミュニケーションへの依存度が高まりました⁵。

このような変化は、ミレニアル世代だけでなく、それ以外の人にも影響を与えています。高齢者はテクノロジーを取り入れ、バーチャルな方法で人とつながりに慣れ、買い物をしたり、活動したりしています。Pew Research Centerのある調査によると、50歳以上の成人の20％が、友人や家族とバーチャルなパーティーや交流会を行ったことがあるという結果がありました⁶。このようにバーチャルな交流にシフトしているため、シームレスなコネクティビティオプションを持つことがこれまで以上に重要になってきています。

前編はここまでになります。
ぜひ後半も楽しみしていてください。

フォナックオージオロジーブログ

この記事はフォナックのグローバル本社にてAudiology(オージオロジー:聴覚学)チームが出している「Phonak Audiology Blog」より、2021年6月1日に掲載された記事 ” Four Phonak connectivity options that make socializing easier ” を日本のオージオロジーチームにて翻訳したものです。

参考資料:

Holt-Lunstad, J., Smith, T.B., & Layton, J.B. (2010). Social relationships and mortality risk: A meta-analytic review. PLoS Medicine, 7(7), e1000316.
Eisenberger, N.I., & Cole, S.W. (2012). Social neuroscience and health: neurophysiological mechanisms linking social ties with physical health. Nature Neuroscience, 15(5), 669–674.
Meyer-Lindenberg, A., & Tost, H. (2012). Neural mechanisms of social risk for psychiatric disorders. Nature Neuroscience, 15(5), 663–668.
Malone, J.C., Liu, S.R., Vaillant, G.E., Rentz, D.M., & Waldinger, R.J. (2016). Midlife Eriksonian psychosocial development: Setting the stage for late-life cognitive and emotional health. Developmental Psychology, 52(3), 496–508.
Nguyen, M.H., Gruber, J., Fuchs, J., Marler, W., Hunsaker, A., & Hargittai, E. (2020). Changes in digital communication during the COVID-19 global pandemic: implications for digital inequality and future research. Social Media + Society, 6(3), 1-6.
Vogels, E.A. (2020). From virtual parties to ordering food, how Americans are using the internet during COVID-19. Pew Research Center. Retrieved from　https://www.pewresearch.org/fact-tank/2020/04/30/from-virtual-parties-to-ordering-food-how-americans-are-using-the-internet-during-covid-19/

人との付き合いが楽になる – フォナックにおける4つのコネクティビティ オプション-前編-